1988年秋、螢(中嶋朋子)は、中学を卒業してから昼間は旭川の病院に勤め、夜は定時制の看護学校に通っていた。ある日勇次(緒形直人)という青年と出会い、二人は急速に惹かれ合う。螢にとっては初恋の相手であった。純(吉岡秀隆)は東京で気ままな生活をしていた。しかしある時盗難車を買わされ、警察に連行されて犯人扱いを受ける。また、大事にしていた泥の付いたピン札をとられ、それが元で傷害事件を起こしてしまう。傷心の純は東京へ来てから初めて富良野へ戻りたいと思い、帰郷する。勇次は東京の予備校に通うため、螢と離れなければならなくなった。胸を引き裂かれる思いで勇次を見送る螢。家に戻り、二階に上がるとラジオをつけながら声をあげて泣いた。純は富良野の人たちの温かさに触れ、五郎(田中邦衛)に富良野に戻りたいと告げる。しかし五郎はそれを受け入れない。そんな時、ラジオから尾崎豊の「I love You」が流れてきた。札幌にいたれい(横山めぐみ)が、純にあててリクエストしたのだった。純はすぐに札幌へと向かった。
今度は蛍の初恋の番。
だけど、すぐに彼は東京に行くことに。
純は東京でバイクに夢中。
髪を染めて、しまいには傷害事件を起こしてしまい、
傷心で富良野へ帰る。
富良野の暖かさに居心地の良さを感じた純は、
父さんと二人で丸太小屋を作りたいというけれど、
五郎はそれを断る。
一人で住む家を、一人で楽しみながら作るんだと。
精一杯の強がり。
そして、れいちゃんとの出会い。
れいちゃんは札幌のロイホで働いていた。
純からもらった金で、酔っ払う五郎。
蛍が旭川に行っちゃった夜に。
そりゃもう、ひどい泥酔。
泣きながら五郎を止めるちぃちぃ(畑中のおじさん)。
雪の降る中、五郎を抱えたちぃちぃの後姿が涙を誘うわけで。